【防災ノベルティを一歩先へ】フェーズフリーとは?普段使いのアイテムを災害時に役立てよう!

近年、注目されている『フェーズフリー』という言葉をみなさんはご存じですか?『フェーズフリー』とは日常で使っている商品を災害などの「非常時」でも使えるようにしよう、とする考え方です。災害の多発する日本では、ひとりひとりの日々の「備え」が必要になってきますが、備蓄品の収納や扱いに困っている人も多いのではないでしょうか。ここでは基本的な『フェーズフリー』の解説と、日常生活でも取り入れやすいフェーズフリーな商品や、ノベルティグッズなどをご紹介します。フェーズフリーを取り入れたノベルティグッズを使うと、企業のイメージアップに繋がり販促活動にも効果的です。

フェーズフリーとは

『フェーズフリー』とは、一般財団法人「フェーズフリー協会」が提唱した災害にまつわるコンセプトです。上記に記載したように「日常で使っている商品やサービスを、非常時でも活用、役立てられる」ことを目的とした概念のことを言います。日常時、身の回りにあるものだからこそ、非常時でも効率よく使うことができ、安心安全に利用することができます。

「フェーズ:時期・状態」を「フリー:自由」に

「フェーズ」を取り払い、どんな状態、どんな場合でも適切に、快適に使用できるようにすることがフェーズフリーの最大の目標です。また、継続的な仕組みを実現させることも重要視しています。フェーズフリーを広めることで、ひとりひとりの暮らしを守り、社会全体を災害に強くしていく試みです。

『フェーズフリー』が広まった背景

災害時の備えをしていない人は約4割

自然災害の多い日本で生活するにあたって、災害への「備え」は必須になりつつあります。しかし、実際に備えている人はどのぐらいいるのでしょうか?2020年に行われた損保ジャパン「災害への備えに関するアンケート」結果 によると「特になにもしていない」と回答した人が全体の4割弱という結果が出ました。地域によって災害に関する意識や、備え方の特徴は異なりますが、災害が起った際に「備えていない」人をどのように守ればよいのか?そこで活躍するのが『フェーズフリー』です。

「備える」のではなく「日常に取り入れる」

大規模な自然災害が起きた時、社会全体が災害に対して危機感を強く持ち、ひとりひとりの「備え」への意識が高まります。しかし、忙しい日々の中で、備えることを後回しにしている人も数多くいるのが事実です。フェーズフリーはそんな人に向けて「備える」のではなく、日常生活で使えるもの、使っているもの、またはサービスを災害時でも通常と同じように便利に使えるようにしよう!という考えのもと生まれました。

フェーズフリーは使いやすさも重要

日常生活で使用しているものであれば、いざという時に使用方法がわからない、なんてことにはなりません。また、直感的に使えるものであれば、おじいちゃんもおばあちゃんも、お子さんも非常時に慌てることなく使えます。また、日常で使う度、災害時での使い方をイメージしやすくなるのも利点のひとつです。

一人暮らしにも

「非常時、災害時にしか使わないものにお金をかけられない」「保管場所が確保できない」などの一人暮らしならではの悩みも、「備えない」概念のフェーズフリーなら解決してくれるかもしれません。いざという時のために、日々使いやすいフェーズフリー商品を探してみましょう。

フェーズフリーな商品とは

フェーズフリーな商品、生活とは具体的にどのようなものなのか。なかなかピンとこない人も多いのではないでしょうか?ここではフェーズフリーデザインの『5つの原則』をご紹介します。

フェーズフリーデザインの5つの原則

1、常活性

日常時はもちろん、非常時など、どのような状況においても快適に活用することができること。日常時の価値をそのまま発揮する場合もあれば、日常時とは異なる非常時ならではの価値を発揮する場合もある。

例:PHV車(プラグインハイブリット車)
電力とガソリンを燃料とするPHV車は、ガソリンのみを使用とする一般車と比較して、日常時には低燃費で長距離を走行することができ省エネ。非常時には一般車は不可能な、電源の供給源となる。

2、日常性

ふだんの暮らしの中で、その商品やサービスを心地よく、快適に活用することができること。生活の質を向上させる役割を持つもの。

例:耐水・耐候性ふせん

強粘着で剥がれにくいため、日常時に便利に使えることはもちろん、非常時には屋外や水まわりなどで緊急の情報を伝達することができる。

3、直感性

操作方法や使い方、また消耗・交換時期などが老若男女に分かりやすいこと。誰にも使いやすくて利用しやすいもの。

例:目盛り付き紙コップ

紙コップは飲料用に使用されることがほとんどだが、デザインに目盛りが施されていることで、赤ちゃんの粉ミルクの量や、避難所での炊き出しの際に計量カップとして活用することもできる。

4、触発性

フェーズフリーな商品・サービスを通して、さまざまな 気づきをもたらすこと。多くの人に安全や安心に関する意識を提起するもの。

例:通信機能付カーナビゲーション
タイムリーな情報を瞬時に共有。道路の状況や天候の悪化などを知ることができるだけでなく、運転をしているドライバーも、その情報供給に関わることができる。

5、普及性

安心で快適な社会をつくるために、誰でも気軽に参加・活用ができること。広く普及していきやすいもの。

例:地域に開かれたごみ焼却施設
基本機能はごみ焼却場でも、ふだんから地元の人たちに解放して交流の機会を増やしておくことや、施設として日常時も非常時も活用できる工夫を取り入れることで、 常に人々の暮らしの拠点として開かれた場に。

引用:フェーズフリーデザイン事例集/フェーズフリーデザイン

アイデア次第で、様々なシーンで効果を発揮するのがフェーズフリーデザインです。リビングに置いておいても違和感のない防災グッズは、保管場所を確保できなくて困っている方にもおすすめです。

フェーズフリーなノベルティグッズ

最後に、日常生活でも違和感なく利用することができ、災害時にも使えるノベルティグッズをいくつかご紹介します。

まとめ

非常時に自分や周りの人を守るためには、日々災害に対する意識が必要になってきます。大きな備蓄品を用意することが難しい場合でも、日常の暮らしの中に少し工夫を加えるだけで、非常時の生活が大きく変わります。また、フェーズフリーの考え方を取り入れたノベルティグッズを使うことで、消費者の防災意欲を高めるだけでなく、企業のイメージアップに繋がり販促活動にも効果的です。非常時に少しでも安全に、快適に生活できるように、自分自身や周りの大切な人を守るため、ひとつでも多く「備えない防災」を日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

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